どーも!執行役員の武市です。
今回は最低賃金での募集で「どのようにして応募を募ることができるのか?」ということに対して書かせていただきます。
昨今の日本経済では物価高と人手不足が続くなか、最低賃金は各地で上昇が進み、募集の“土台”が毎年切り上がる前提になっています。賃金相場が底上げされるほど、「ギリギリ最低賃金」で募集する求人はこれまで以上に“賃金以外の魅力設計と伝え方”が勝負になります。本記事では、最低賃金での募集でも応募を集め、面接・入社につなげるための実践ポイントを整理します。
なぜ「最低賃金」での採用は難しくなるのか
比較対象が増える:同職種・類似業務でも+50〜100円の求人が並びやすく、相対的に見劣りしやすい。
“移動コスト”が効く:通勤時間や交通費の自己負担があると、わずかな時給差でも敬遠される。
初期不安の存在:未経験・ブランク層は、研修やフォロー体制が見えないと応募をためらう。
「応募者が本当に見ているもの」
-
家からの近さ・通いやすさ(徒歩ルート、自転車・バイク通勤可否、駐車情報)。
-
シフトの融通(曜日・時間帯、固定/変動、提出・確定の運用ルール)。
-
交通費の扱い(実費支給・上限の有無、定期券考慮)。
-
未経験でも安心できる導線(初週のスケジュールやチェック体制の提示)。
最低賃金でも“選ばれる”求人づくり:5つの実践策
1) 通いやすさの可視化
主要駅からの徒歩分数、屋根付き動線、自転車・バイク通勤の可否、駐輪場・駐車場などを明記。「家チカ」を“確信”に変える情報が応募率を押し上げます。
2) シフト柔軟性は“仕組み”で示す
週◯日・1日◯時間〜、固定/変動OK、提出は前月◯日/確定は◯日前など、運用ルールを箇条書きに。面接後のミスマッチも防げます。
3) 交通費は“実費に近づける”
理想は全額支給。難しい場合は高めの上限や定期券考慮で「手取り感」を担保。最低賃金ラインほど交通費条件の影響は大きくなります。
4) 研修・フォローの見える化
初週タイムライン(オリエン→OJT→単独デビュー)やチェックリスト/ダブルチェック体制を公開。未経験・初バイト層の不安を減らします。
5) ターゲット別に訴求を変える
-
学生:試験期間配慮、短時間OK、初バイト研修。
-
主婦(夫):子ども行事優先、急なお迎え対応、平日昼のみOK。
-
シニア:負荷の低い業務を明示、短時間や曜日限定可、人間関係の安心感。
おわりに
当然、時給の高い求人の方が求職者の方々にとっても喜ばれる可能性は高いと思います。ただ求職者が仕事探しをする上で見ているのは時給だけではないということです。最低賃金での募集は一見不利ですが、通いやすさ・柔軟シフト・交通費条件・研修可視化を丁寧に設計し、求人内容の冒頭から明確に伝えることで十分に戦うこともできるのです。
現在、大阪の最低賃金は時給1114円ですが、最終決定はされておりませんが、
1177円の見込みとなっております。もしこれが実現すると過去最大の上げ幅となります。